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肩こりがひどい方は肩こりの原因・症状・痛みの理解が大切
現代病とも言える「肩こり」。現在、パソコンやスマホを使う方がほとんどで、そんな社会だから肩こりの方も多くなっています。そんな肩こりに悩んでいる人、今の症状が肩こりなのか肩こりの痛みはなぜ起こるのか?をお伝え出来たらと思います。ぜひ参考にしてください。
肩こりとは日本独特の言い方
肩こりとは肩周辺が凝っていると言う日本独持の表現であり日本人の多くの人が不定愁訴(ふていしゅうそ)(理由や原因が分からない)として訴える症状名であり診断名でないと考えられている訳です。
日本で肩こりという言葉を最初に使ったと言われているのが夏目漱石です。小説「門」の中で「石ころのようにこっていた」と表現しています。
肩こりのコリとは(筋肉のこわばり)を表現しています。同じ様な自覚症状で昔の人は(痃癖、肩癖)(けんぺき)といい首から肩にかけて筋肉のコリや痛みを表現していました。ただ最近は(けんびき)=(肩甲骨の内側あたりを指すところ)が凝る、痛いなどと表現している方が多いように思われます。
外国人の人たちも同じ人間なので肩こりはあるのですが、表現が違うのです。
- neck pain=首が痛い
- non-specific neck pain=原因がわからない首の痛み
- back pain=背中の痛み
なんて表現しているのです。ということは外国に行って肩が凝るなんて表現しても分からないわけですね。
先程も伝えましたが肩こりは症状名であり診断名でないので何か原因があると言うことです。人の体は体型、顔、性格なども違うというのと同じように肩こりも人によって違うと考えるべきです。
肩こりの症状はどのようなものがあってどのように感じるのか?
肩こりの症状は基本的に首や肩周辺、背中、肩甲骨周りが重く感じたり、だるく感じたり、痛みを感じる症状です。
【例】
- 首の後ろから肩周辺が痛くなってその後に頭の横「こめかみ」周辺が締め付けられるように痛くなってくる。
- パソコンをしていると首や肩が重くなって肩に重りが乗っている感じがする。
- いつも肩や背中、もしくは肩甲骨の内側が痛い、だるいと感じる
このようなことを感じる方は肩こりがあります。
肩こり原因は大きく2タイプに分けられる。あなたの肩こり原因はどのタイプ?
特に肩こりのほかにも原因が見当たらない「特別なケガや病気がない」本能性肩こりor原発性肩こりと言います
- 過労=育児や家事などで体や頭をよく使う方。疲れがたまっている人。
- 運動不足=仕事でパソコンなどを一日している方。体を使うことが嫌いな方。
- 寒冷=クーラーなどきいたところで一日過ごす方
- 精神的緊張=子育て中の方。イライラが多い仕事の方
- 睡眠不足=試験勉強中の方。寝つきが悪い方
- 不良姿勢=猫背や長時間同じ繰り返しの姿勢をしている方
肩こり以外に(基礎疾患「病気」などがある方)症候性肩こりと言います。
- 変形性頚椎症
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 脊椎疾患
- 胸郭出口症候
- 肩関節疾患
- 内科疾患
- 産婦人科疾患
- 眼科疾患
- 耳鼻科疾患
- 歯科疾患
などさまざまなものの原因が引き金で肩こりを起こします。
肩こりのコリと痛みのメカニズム
1 不良姿勢や運動不足の人
血液中に含まれる酸素とブドウ糖(糖質)などが筋肉を動かすエネルギーの源です。
姿勢が悪く筋肉を偏った形で使いすぎると、筋肉は疲労します。筋肉は疲労すると膨張します。すると筋肉内の血管が筋肉と筋肉に挟まれるような形で圧迫され血流量が減少します。
血流量の減少で血液中の酸素が筋肉に供給できず乳酸などの疲労物質が筋肉に発生して、筋肉疲労を起こし「こり」となるのです。そしてその乳酸が末梢神経を刺激すると痛みとなるのです。
2 ストレス、過労、寒冷、睡眠不足の人
自律神経などの神経障害でなります。
自律神経とは、身体内部の情報を受け取り、循環器、呼吸器、消化器などの自律機能のバランスを調節している。このバランスをとっているのが交感神経と副交感神経という相互関係にあるもので、交感神経が興奮やしまる状態で副交感神経がリラックスしている状態です。
ストレス、過労、寒冷、睡眠不足などで自律神経が交感神経優位の緊張状態になると筋肉が収縮して筋肉疲労を起こし「こり」となるのです
まとめ
肩こりは症状名であり診断名ではないということ。
そして肩こりの原因は大きく2つに分けられる。
肩こりの痛みのメカニズムは筋肉がしっかり機能していないことや自律神経のバランスが悪くなることです。肩こりで気になることがあれば東大阪市のたなごころ鍼灸整骨院にご相談ください。